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ここでは、AIエージェントを用いてウェブブラウザを自動操作できる「Browser Use」というPythonライブラリについて解説します。複数の大規模言語モデル(LLM)と連携し、複雑な操作を自動化できる点が大きな魅力です。
Browser Useは、ウェブページ上のボタンやフォームなどの要素を認識して操作し、クリックやテキスト入力を自動で行うことができます。LangChainなどのフレームワークを介してGPT-4やClaude 3.5などのLLMと連携できるので、自然言語で指示した内容をブラウザ操作に反映させられるのが特徴です。
ブラウザ操作にはPlaywrightを使用し、3.11以上のPython環境で動作します。
ここでは、Browser Useが提供する機能を具体的にご紹介します。
ウェブページ上のボタンやリンク、フォームなどを認識し、クリックや入力といった基本操作を自動化します。
ポイント
LLMと連携することで「ここをクリックして検索フォームに入力してね」といった自然言語の命令に対応可能です。
Browser Useは複数タブの同時管理が可能です。たとえば、一度に複数のECサイトの価格調査を進めるといったシナリオでも、作業効率を落とすことなく進められます。
ファイル保存や通知送信、データベース操作など、ユーザーが自由にカスタムアクションを追加できます。また、ヘッドレスモード(画面を表示しないブラウザ操作)やセキュリティ設定の変更といった柔軟なオプションにも対応しているため、さまざまな業務ニーズに合わせて使い勝手を調整できます。
自動エラー修正機能が搭載されており、操作が失敗した場合は自動的にリトライや修正を試みます。さらに、複数のAIエージェントを同時実行できるため、大量のタスクを並列で処理し、時間を大幅に節約できます。
GPT-4、Claude 3.5、Llama 2などの大規模言語モデルと連携可能です。LangChain経由でモデルを呼び出し、AIエージェントにブラウザ操作を指示することで高度な自動化を実現します。
Browser Useの開発背景や設計上の工夫点を見てみましょう。
agent/(AIエージェントの核)やbrowser/(ブラウザ操作の抽象化)など、機能ごとにディレクトリが分かれています。async/awaitを活用し、並行タスクを効率的に処理。Browser Useを使った代表的なユースケースをご紹介します。
複数の求人サイトの応募フォームに対して、氏名や経歴などを自動入力し、応募までを高速化。
ECサイトで販売されている商品の価格情報を収集し、条件に合った価格になったら通知を送信。
Google Flightsなどを操作して、複数のフライトを横断的に検索し、最安値の航空券情報を取得。
Hugging Face上でモデルを検索し、特定の条件を満たすモデルの情報をファイルにまとめて保存。
ここでは、Browser Useを導入する流れをシンプルにご紹介します。
bashコードをコピーするpip install browser-use
playwright install
.envファイルを用意して、OpenAIやAnthropicなどのAPIキーを定義します。
makefileコードをコピーするOPENAI_API_KEY=your_openai_key
ANTHROPIC_API_KEY=your_anthropic_key
pythonコードをコピーするfrom langchain_openai import ChatOpenAI
from browser_use import Agent
import asyncio
async def main():
agent = Agent(
task="Googleで東京の天気を調べてください。",
llm=ChatOpenAI(model="gpt-4"),
)
result = await agent.run()
print(result)
asyncio.run(main())
pythonコードをコピーする@controller.action('Save models', param_model=Models)
def save_models(params: Models):
with open('models.txt', 'a') as f:
for model in params.models:
f.write(f'{model.title} ({model.url}): {model.likes} likes\n')
ブラウザを自動操作する特性上、注意すべきセキュリティリスクも存在します。以下に代表的な例を挙げます。
Browser Useはローカル環境で動作するため、PC自体がマルウェアに感染している場合、悪意あるプログラムからBrowser Useを通じて機密情報が盗まれる可能性があります。
対策:
既存のブラウザプロファイルを使用すると、AIエージェントが保存されている個人情報や支払い情報にアクセスできる可能性があります。
対策:
AIに指示を与える際に、誤ってパスワードや他の機密情報を含む指示を送信すると、それらの情報が外部に漏れるリスクがあります。
対策:
インターネット上からサンプルコードやスクリプトをコピーする際に、不正な命令が含まれている可能性があります。
対策:
複数のタブを同時に操作する際に、重要な情報が含まれるタブが誤って操作される可能性があります。
対策:
Browser Useはセキュリティ設定をカスタマイズ可能ですが、不適切な設定変更はセキュリティホールを生む可能性があります。
対策:
ブラウザ自体の脆弱性を悪用されないよう、常に最新のバージョンに更新することが重要です。
対策:
Browser Useがアクセスできる情報や操作権限を適切に制御することで、不正な操作や情報漏洩を防ぐことができます。
対策:
ブラウザ拡張機能を利用する際には、信頼性の高いもののみをインストールし、定期的に見直すことが重要です。
対策:
Browser Useは、AIエージェントによる高度なブラウザ操作自動化を実現する強力なツールです。複数のLLMとの連携、カスタムアクションの追加、並列エージェントの実行といった幅広い機能を備えており、さまざまなウェブ業務の効率化に役立ちます。一方で、ブラウザ操作を伴うため、セキュリティリスクへの対策は欠かせません。
「大量のデータ収集を自動化したい」「複数のサイトをまたいだ操作を効率化したい」といった方は、ぜひBrowser Useを導入し、そのパワーを体感してみてください。適切なセキュリティ対策をしながら使いこなせば、日々のウェブ作業がぐっと楽になるでしょう。
Browser Useの使い方やレビュー動画をまとめています。
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